林院様へ申し上げ候ところ

元慶(ぐわんぎやう)の末か、monclerダウン仁和(にんな)の始にあつた話であらう。どちらにしても時代はさして、この話に大事な役を、勤めてゐない。読者は唯、平安朝と云ふ、遠い昔が背景になつてゐると云ふ事を、知つてさへゐてくれれば、よいのである。――その頃、摂政(せつしやう)藤原基経(もとつね)に仕へてゐる侍(さむらひ)の中に、某(なにがし)と云ふ五位があつた。
霜は即ちその旨(むね)を秀林院様へ申し上げ候ところ、秀林院様の御意なされ候は、治部少と三斎様とは兼ねがねおん仲悪(あ)しく候まま、定めし人質のとりはじめにはこの方へ参るならん、万一さもなき節は他家の並(なみ)もあるべきか、もし又一番に申し来り候はば、御返答如何(いかが)遊ばされ候べきや。少斎石見の両人、分別致し候やうにとのことに御座候。少斎石見の両人も分別致しかね候へばこそ、御意をも伺ひし次第に候へば、秀林院様のおん言葉は見当違ひには御座候へども霜も御主人の御威光には勝たれず、その通り両人へ申し渡し候。霜のお台所へ下がり候後、秀林院様は又また「まりや」様の画像の前に「のす、のす」をお唱へ遊ばされ、梅と申す新参の女房、思はず笑ひ出し候へば、以ての外のことなりとさんざん御折檻(ごせつかん)を蒙(かうむ)り候。
 髪長彦は大喜びで、この白犬と一しょに里へ帰って来ましたが、あくる日また、山へ行って、何気(なにげ)なく笛を鳴らしていると、今度は黒い勾玉(まがたま)を首へかけた、手の一本しかない大男が、どこからか形を現して、
「きのう己の兄きの足一つの神が、お前に犬をやったそうだから、己も今日は礼をしようと思ってやって来た。何か欲しいものがあるのならmonclerダウン、遠慮なく言うが好い。己は葛城山の手一(てひと)つの神だ。」と言いました。
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by raybansunglasses1 | 2012-09-27 09:57
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